糖とは穀物、根菜などのでんぷん質、砂糖、果物が消化される過程で変化したものです。
血糖値を下げるホルモンはたった1つ、膵臓から十二指腸へ分泌される膵液=インシュリンです。
インシュリンとインシュリンレセプターが結合して細胞へ糖が吸収されます。
ただ、胃でも腸でも細胞に吸収されません。
腸から血管へ入ってから、細胞へ吸収されるのです。
吸収されない糖は、弛ませるという性質からたんぱく質である粘膜をふやかしたり、ただれさせたりするのです。これは、糖の性質によって胃腸が炎症を起こす要因になります。
さらに血糖値を挙げるホルモンは5つあります。
- 小腸が浮腫んだり、炎症をおこしたり、粘膜が剥がれ落ちたりすると小腸内で働くインクレチン減少が、グルカゴンを抑制できずに肝臓疲労を招きます。グルカゴンが過剰分泌され、グリコーゲンが必然的に増え血糖値が上昇します。
- 苦しさを乗り越えるために、麻痺や無痛になるために、「降伏・諦めた・受身の状態」になるために脳神経が乱れると、アドレナリンが過剰分泌となり血糖値が上昇します。
- さらに脳が乱れることで、副腎皮質から分泌されるコルチゾール過剰となり血糖値が上昇しますが、このホルモンは、前腕や下肢の皮膚を薄くし毛細血管が透けるようになります。皮下出血も起こりやすく、むくんだ赤ら顔になります。さらには多毛、ニキビ、お腹やお尻に赤い筋ができます。
- 副腎皮質が疲労すると横隔膜が緊張し、呼吸量が低下し、脈が増加します。呼吸を挙げていくので甲状腺が過剰に働き出し、甲状腺ホルモンが過剰分泌となり血糖値が上昇します。解糖系のエネルギー生産量が増えるので乳酸も増え、疲れやすくなります。
- 甲状腺疲労から甲状腺と一心同体の副甲状腺も疲労し、カルシウム濃度、たんぱく質や炭水化物の代謝バランスが崩れます。疲れていてなおかつ、カルシウムやタンパク、糖が増えるので、成長ホルモンが過剰分泌となり、血糖値が上昇します。
この5つのホルモン物質のコントロールは自律神経が自動で行なっています。
自分の意思と関係なく働きますから、自律神経の本質は「生きる」ためにあります。
いつでも瞬時に血糖値を上げ、行動を起こし、危険を回避することができるのです。
生き死にに関わる状況がなくなった現代においても、そういう危険がなくなったのにも拘らず、ストレスや感情の起伏、心理状態、運動不足でも血糖値は上がりやすくさらに、その運動不足や食べ物や飲み物で血管が硬くなりやすく、現代人の血管は傷つきやすいという欠点が生じました。
どうしても血糖値は上がりやすいメカニズムにあるため、血液が汚れやすくて、ドロドロから停滞しやすくなります。そこに毒と呼んでいいような異常な老廃物やプラークが停滞し、また年齢的な衰えや外部からの要因(環境・食べ物・化学物質)で、病気になるわけです。
血液の病気(脳梗塞、心筋梗塞、ガン)になりやすいのは、こうして血糖値が上がりやすくインシュリンの量が不足し、血糖が下げられず、膵臓疲労による高血糖スパイラルになるからです。
エネルギー不足は栄養不足です。栄養はミネラルから。糖はすぐエネルギーになって体を汚します。ミネラルをバランスよく含んでいるのは、天日のお塩と岩塩です。
血流を改善するシンプルな方法は、薬を飲むことではありません。からだを温めることです。お風呂に浸かりゆっくり汗をかくことです。体温は水分不足ではなかなか上がりにくいですから、水分補給を前もってするとお風呂での体温上昇が見込まれますし、脱水症状も緩和します。
血管を丈夫にする食べ物は、桂皮です。血液サラサラの薬を飲むよりもシナモンを摂ると良いと思います。