病気の大半は背骨の可動域の低下から始まります。寝返り、ハイハイや四つ這い歩き、摑まり立ち、摑まり座り、立つ座る、歩く、走る、片足立ち、重心移動と行動に移すことが予防につながります。
さらに細胞機能が維持できなくなることで起こります。
維持とはニュートラルな状態。そこから状態異常になった細胞の機能の亢進あるいは低下(異常に高まったり低下したりする状態)には、老化も含まれます。機能には増殖、修復、代謝、細胞間の情報交換等があります。
増殖が亢進(栄養過多):炎症・肌荒れ・フケ・アトピー
増殖が低下(栄養不足):委縮・傷が治らない・老化
修復が亢進(睡眠過多):硬化・角質化・感覚障害
修復が低下(睡眠不足):変異・うつ・記憶障害
代謝が亢進(運動過多):分解・活性化・慢性疲労
代謝が低下(運動不足):収縮・蓄積・冷え症
情報交換が亢進(コミュニケーション過多):混乱・高血圧・高血糖
情報交換が低下(コミュニケーション不足):無視・無気力・PTSD
細胞機能に影響を及ぼす主な因子として、食べ物として取り入れられるタンパク質・アミノ酸、脂肪酸・コレステロール等の脂質、ビタミン、ミネラルなどの「栄養素」と体内で産生される「ホルモン」や「サイトカイン」が挙げられます。
「栄養素」は、代謝活動および体温に必要なエネルギーや必要な材料を供給する一方、生まれてから死ぬまで、生体に影響を及ぼし続ける物質といえます。
その栄養という食ベ物はホルモン、酵素、神経伝達物質、細胞増殖・修復因子、代謝エネルギー、免疫機能の調節因子など細胞機能に影響する成分を直接あるいは代謝活動中に供給しますから、栄養素摂取の合う合わないは、細胞機能に影響し、身体の加齢変化に影響を及ぼすはずです。
また「ホルモン」は細胞内でアミノ酸、ステロイドなどから生合成されて分泌細胞から循環血液中に分泌され、標的組織の細胞機能や代謝を調節して生体の恒常性(ホメオスタシス)を維持しています。
そして「サイトカイン」は、リンパ球とその他の細胞で作られて分泌され、内分泌細胞付近の狭い範囲で作用するタンパク質様物質で体内に800種類存在するといわれています。免疫機能の他に細胞増殖機能、分化機能、抑制作用機能も併せ持ち、細胞相互の複雑なネットワークを作って細胞機能を調節しています。
従って、ホルモンやサイトカインのバランスが乱れて(産生・分泌量や標的細胞の感受性が亢進あるいは低下して)恒常性が損なわれると、標的組織あるいは標的細胞の機能が異常に高まったり低下したりすることになるのです。
細胞の機能とは、具体的には以下のものがあります。
- 電気エネルギー生成のための酸素の吸収「ミトコンドリア」火
- 老廃物や毒素の消化排出「リソソーム」金
- 栄養(電解質や栄養素)の吸収のためのレセプターの生成「細胞膜」土
- 自己(自分の細胞)を認識する糖鎖の生成「小胞体(肝臓)と食べ物」木
- 自発的な分解死(⇔意に沿わない破裂死)「ホルモンとテロメア」水
- 細胞の分裂のための時間帯「核酸と活性酸素」など
陰陽五行の木火土金水は経絡や臓器にあるのではありません。細胞そのものに五行の性質があるのです。その反応する共鳴する細胞がどの器官組織に多くあるかだけなのです。
病気にならずに細胞の機能を維持するための秘訣は、毎日よく笑い、興味を惹くことを見つけることです。私達は加齢のせいで遊ばなくなるのではなく、遊ぶのをやめるから老けるのです。
遊びや夢という「創造」がないと、細胞は死んでしまいます。
年老いていくことと、成長することは全くの別物です。
一年中寝てばかりいて創造的なことをしなければ、若かろうが年寄りだろうが一年二年と時が過ぎていきます。時間はすべてに人に平等に訪れます。
なにも特別な能力や才能は要りません。大事なのは、「成長する」機会を見つけることです。それは誰かと比べることではありません。今の自分を見つめて成長するそして後悔をしないことです。皆年を重ねるほど「やったこと」への後悔はなくなります。でも、「やらなかったこと」への後悔はなくならないのです。
死を恐れるのは、いつも後悔ばかりしている人です。
夢を実現するには遅すぎることはありません。
年を重ねるのは皆一緒です。でも、成長するかどうかは、人それぞれです。