パチッと感じる痛みによって静電気が溜まっていたことを実感する季節になりました。
ひどいときは、埃が衣服や電化製品にまとわりつくことが、しょっちゅうあります。
静電気は、異なる材質のものが擦れあって(摩擦熱で電子の移動が生まれ)発生します。
電気を通しにくい環境(乾燥している場)でかつ、電気を通しにくい物質(プラスチック製品やゴム製品)を身に着けていた場合、発生した場所にとどまることになり、いつでも流れる性質は保っているので、電気を通しやすい金属や天然素材に触れると「放電」が起こります。
寒い季節は、衣類を何枚も重ねて着ることが多く、さらには良く動く人(特に子供)ほど摩擦係数が上がって静電気をつくりやすい環境になっていると言えます。
夏場に静電気を感じにくいのは、湿度(空気中の水含有量)が高いからです。
ですから、お部屋にいるときは加湿器、外出先では水の入ったミストボトルで水分を含ませること、あとは窓を開けて空氣を入れ替える「換氣」が静電気の低減対策になります。
+プラスのグループ
毛 皮 :体毛が付いたままの動物の皮膚
ウール :羊の毛
ナイロン:原料が石油の合成繊維
シルク絹:蚕の繭を紡いだ動物繊維
レーヨン:パルプなどのセルロース(なんちゃってシルク)
木 綿 :綿の種子の周りの繊維
麻リネン:亜麻の繊維
-マイナスのグループ
アセテート :木材パルプ
ビニロン :原料が石油や天然ガスの合成繊維
ポリエステル:石油のキシレンが原料
アクリル :石油のアクリロニトリルが原料
ポリウレタン:石油のイソシアネートとポリオールが原料
ポリエチレン:石油由来のプラスチック
塩化ビニール:石油エチレンと塩素
「+」と「-」が近い重ね着ほど静電気が発生しにくく、遠い重ね着ほど静電気を発生させてしまいます。しかし「+」と「+」の重ね着・「-」と「-」の重ね着の組み合わせは静電気は発生しにくくなります。
ただし、これは皮膚という表面的な静電気のお話です。
身体の中特に細胞内でも静電気は発生しています。本来人間の細胞はすべて電氣をもっていて、細胞の内側は外側に対してマイナスになっています。細胞内を外よりマイナス状態の電位差にしてお けば、細胞外のプラスイオン(特に ナトリウム、マグネシウム、カルシウム)を内に取り入れやすくする進化の際に取得した機能です。この電位差のおかげで、緊張状態や瞬発的な動きをする(急激な電位変化が生み出される)とき、細胞内の局部的反応を瞬時に細胞内全体に伝えたり、細胞間のすばやい情報伝達が瞬時に行われるのです。
さらにこれだけではなく、体内はチューブ状の中を体内に在る物質が移動していますから、血管内でも消化管内でも神経管、リンパ管でも摩擦が起きています。
日常の中でマウスやキーボード、スマホの画面に触れると身体に向かって電磁波が流れ込みます。パソコンやスマホなど家電を利用すればするほど電磁波の影響を受けているのです。
栄養や老廃物を運ぶ体液、特に血液の赤血球の組成物質に鉄があります。磁石が砂鉄を磁力化し吸い集めるように、電磁波が赤血球表面の電荷を狂わせ、マイナスに帯電している赤血球表面をプラスに帯電させます。その結果血液の中に、マイナスとプラスの赤血球が混在するので、くっつき合いドロドロ血になるのです。もちろん水分不足、ミネラル不足でも赤血球のドロドロ血は起こりやすくなります。
さらには、静電気は電気を通さない物質に溜まります。体の中で、電気を通さないのは、脂肪やグリセリンなどの脂肪分です。ですから、体内で発生した静電気は、「脂肪細胞」に溜め込まれていきます。
また、加齢により脳の機能が衰えてくるのは、いきなり神経細胞の減少が起きたことによるものではなく、神経細胞の樹状突起という細長く尖った神経が少しずつ消失し、まばらに点在して繋がらなくなっていくことで、脳の機能の衰えが始まると考えられています。さらに進行すると、軸索が萎縮し、続いて神経細胞そのものが萎縮し、最後には刈り取りが起こると考えられます。こういう流れのきっかけとなる樹状突起の消失に、静電気の急激な放電現象が関係していると思われます。
ですので、身体に溜まった静電気を抜く「アーシング」が必要になります。
・裸足で砂浜や土や芝の上を歩く、木に触れる。
・家電はなるべくアースコンセントと繋げる。
大地に裸足で立つと、静電気を抜くだけでなく、地球のエネルギーが返ってきます。