遺伝子とは引き継がれる因子であり、DNA(デオキシリボ核酸)のうち、細胞の種類に応じて機能する特定のタンパク質によって情報が記録された空間のことです。染色体は、細胞の中にあって24対の遺伝子が記録されている構造体です。
遺伝情報とは、先祖代々引き継がれるもの。
X遺伝子とは父系の遺伝子、Y遺伝子とは母系の遺伝子です。
酸化を利用した新エネルギー生産に関わるミトコンドリアDNAは母系の遺伝情報です。
解糖を利用した旧エネルギー生産に関わる細胞基質は父系の遺伝情報です。
遺伝子だけでなく、筋肉や粘膜などのたんぱく質を創り出すには、食べるという行動をしなければなりません。バナナを食べても牛肉を食べても、バナナや牛にならないのは、バナナや牛肉ではないものに分解する力が遺伝子にあるからです。唾液や胃酸などの消化分泌液だけでなく、細菌やウィルスなどの微生物の協力でその生物特有の情報をアミノ酸や脂質、糖にバラシてから遺伝子情報を基に再構成して自分の「血」「肉」としているのいるのです。
一回成分とか関係なくバラバラに分解されてしまうのですから、この〇〇成分が効果的であるとか、このコラーゲンがとか意味を持たないと思うのです。何が必要なのかは自分のからだが感じていて、すでに知っているのです。
人間は生物としての野性的な“感情”と理性的な“情報”の両方を合わせて、自分の行動を決めています。人は快と不快で感情が変わり、活発になったり疲れたりします。心臓は速く動いて血圧を上げ、あるいは心臓は遅く動いて血圧を下げます。これが生まれながらに持っている遺伝情報であり、不安を取り除くための文化的社会的ルールや規則という情報が遺伝外情報です。
私たちは生まれたときには遺伝情報しかありません。「自由」であり、「愛」そのものです。これこそが自分らしさです。それが親や兄弟、地域社会に馴染んでいくときに自分に合う合わないにかかわらず、文化的社会的ルールや規則を学ぶ躾や教育という形で自分を縛り、自分がしたいことを奪って、自分らしさというものを葬り去っていきます。人に言われることの中には生きる術があるかもしれませんが「拘束感」や「束縛感」があり、「自分でする」という「自由」がなくなるのです。
ですから「自由」を阻害するもの(もしかしたら親や兄弟かも知れません)がなくなれば、無限に可能性が広がっていきます。
「自由」であることこそ「自分らしさ」です。ただ、独りでは生きていけませんから、「助け合う」精神が必要です。
もう一度言うと遺伝子とは引き継がれるものです。過去があって今があります。嫌な過去も失敗した過去も今をかたち創るものです。今を良くしたいのであれば、過去を受け入れ、肯定することです。生きるという体験は死ぬと終わるのですから、今をワクワクして過ごす方が心を軽くし、こころもからだも躍らせてくれます。
さらに遺伝子レベルで見ると、どの生物も、もっというとウィルスも細菌も人間も植物も、構造的には並びが違うだけの塩基配列という同じシステムです。すべての遺伝子は絶え間なく万遍に存在し優劣はありません。ただ遺伝子が活発なほど「負けない」のです。
自分の使命を全うする遺伝子こそ生き残る。ただそれだけです。
左側は母系列または女性性、右側は父系列または男性性
染色体1:家系問題 /骨格・筋肉
染色体2:今の自分自身の問題 /行動バネタンパク
染色体3:属しているグループでの問題 /保護粘液タンパク
染色体4:中毒、睡眠の問題 /ドーパミンレセプター
染色体5:愛情の問題(母と子)/プロラクチンレセプター
染色体6:愛情やセックス不倫問題 /エストロゲンレセプター、OCT3/4
染色体7:コミュニケーション(発音や会話)の問題 /FOXP2
染色体8:辛い生き方、過酷な環境問題 /c-myc
染色体9:血、先祖から受け継いだ問題 /KLF4
染色体10:孤独や絶望の問題 /アポトーシス(FAS)
染色体11:甘えや依存の問題/インシュリン
染色体12:我慢・執着・復讐心の問題 /CD4、アルデヒド分解酵素2
染色体13:生活リズム(夜勤、介護、遺尿)の問題 /セロトニンレセプターHTR2A
染色体14:心配性の問題(脳梗塞、心臓の問題)/IGH@(免疫グロブリン)
染色体15:見たくないもの、無視の問題 /EYCL3(虹彩)
染色体16:仲良くしたくない問題(結婚、商売)/E-カドヘリン
染色体17:借金かお金の問題 /p53、PER1
染色体18:挑戦、許しの問題 新しい問題 /CNDP2
染色体19:聴く問題、受け入れる問題/インシュリンレセプター
染色体20:騙す騙される問題(結婚や投資、恋愛、お金)罪悪感や後悔 /PRNP(プリオン)
染色体21:差別や正義感、敵視問題 /SOD1(活性酸素除去酵素)
染色体22:いじめ問題(ドメスティック、パワハラ)深い憎しみ /MB(ミオグロビン)
染色体x:女性(母性)問題
染色体y:男性(父性)問題