AGEは、細胞を老化させる物質です。
AGEは、毒素または老廃物といっても良いでしょう。
ミトコンドリアが少ない場所は、毒が溜まりやすく、ミトコンドリアが多い場所は、毒は溜まりにくいのです。それは、ミトコンドリア自体が、酸素を使いながら代謝を行なう、無駄のないエネルギー生産システムだからです。
日本科学未来館
ミトコンドリアとは?
東京工科大学 応用生物学部 佐藤拓己教授
ミトコンドリアは、多い少ないに関わらず、酸素で働き始め多くの酸素を取り込んでいます。ところが、50を過ぎても糖質が多いと細胞質内の「解糖系」が働いてしまいますから、ミトコンドリアの働きが妨害されてしまい、さらにミトコンドリアが取り込んだはずの酸素が活性酸素にたくさん変わりやすくなります。
活性酸素は、細菌やウィルスを攻撃するものですが、多く過ぎると細胞分裂を酸化させたり、老化やガンに繋がるものになっていきます。
このようなことが無いように、50代以降の人は『ミトコンドリア系』を活性化させてあげるような、生活改善をする必要があります。
ミトコンドリアが少ないところは、ガンになりやすく、多いところはガンになりません。
少ないところは、皮膚・腸・骨髄・血・精子と卵子・グリア細胞です。言い換えると細胞分裂が盛んで、細胞の入れ替わりと一緒に毒も排出していて、乱れやすく、炎症を起こしやすい場所ともいえます。
多いところは、心臓・骨格筋の赤筋・神経細胞・歯や骨格です。言い換えるとある程度成長するとなかなか細胞が入れ替わらない臓器でガンになりません。
一番簡単なのは、炭水化物を控えることです。
● 血糖を急激に上げないために炭水化物を食べ過ぎない
食べる順番を低GI食品、消化しにくい物から食べる。
まず、筋肉をつけるためにたんぱく質から食べる。
肉、サラダ、ご飯の順番で食べると、吸収が遅くなるり、血糖があがりにくい。
よくかんで食べることで満腹感が感じられ、食べ過ぎないのです。
また、過剰な糖分を取り過ぎるのを阻止する食べ物(サラシア、アルファリポ酸)や、酢や牛乳、寒天、おくらや、こんぶなどのネバネバした水溶性食物繊維を含む食品を一緒に食べると、食べ物が吸収されにくくなり、血糖が緩やかに上がり糖化しにくくなります。
また、食後にからだを動かすと、消化吸収が遅くなり血糖が上がりにくいことも確認されています。(とくに、血糖は食後1時間後に一番高くなる為、その時運動していると糖分が消費される為、血糖が上がりにくいと言われています。)
● 抗酸化物質をよく取る
体が酸化すると糖化も促進してしまうので抗酸化物質(カテキンやポリフェノールを含む日本茶、赤ワイン、ゴマ、よもぎ)などをよく摂る。
● 夜の10時から深夜2時の間は寝ているように心がける
ホルモンの分泌量が減ると代謝が悪くなり、糖化しやすくなるので、成長ホルモンが出やすい夜の10時から深夜2時の間は寝ているように心がける。
● すでに出来てしまったAGEを分解するものをよく取る
イリドイドは、多くの薬用植物で見出され、それらが薬理活性と関与している可能性がある。
例えば、古来からからだに良いとされてきた植物・・・ヨモギ、芍薬、しょうが、どくだみなど漢方に使われてきた生薬や、ブルーベリー、ゴマ、ノニなど
20・20・20の食べ方
20分かけて食事をする
肥大化脂肪細胞にならないようにリポ タンパク リパーゼ(LPL=「中性脂肪を分解する酵素」)を活性化する必要があります。そのLPL活性化のきっかけは、血糖値を急激に上げないということが必要になります。
インシュリンは、食後15分ごろから分泌されますから、20分以上かけて食事をすることが大切です。まず、食後20分がシュガークラッシュの分かれ道になります。
最初の一口を20回以上噛んで食べる
胃腸が弱るのではなく、胃腸に負担を強いています。口は消化器官です。よく噛めば、唾液が増え栄養の吸収が良くなるだけでなく噛む刺激で脳が活性化します。よく噛んで唾液を出すことは喉にも優しく、最終的に胃腸を労わることになります。20回以上噛めば、それだけ味わうことにもなり脳の活性化と胃腸の負担を減らすことができます。テレビを見ながら、考え事をしながらでは、いつの間にかという「反射的な」感覚で食事をしてしまいます。
しっかり味わった時に、添加物を美味しく感じるものでしょうか?
20時以降は食べない
次に体内時計をリセットします。
体内時計は内臓に関係しますから、内臓を休ませる時間を作ります。絶えず内臓が働いていると内臓疲労やむくみ冷えが収まりません。ですから20時以降は、食事を摂ってはいけません。
イリドイド
植物由来の苦み成分イリドイドは、生薬(漢方)の成分として、植物の栄養素ポリフェノール以上に人間の身体を整えることを古来より愛用されてきました。
単離された純粋なイリドイドには心臓血管、抗肝毒性、利胆、低血糖、鎮痛、抗炎症、抗変異原性、鎮痙、抗腫瘍、抗ウイルス、免疫調節、および下剤などの広範囲にわたる生理活性があります。また強い苦味を持つものが多くそれらは苦味配糖体にも分類されます。
アウクビンアオキ
オオバコ
神経保護、抗壊疽、抗炎症、抗菌
カタルポール
ジオウ(地黄)
抗壊疽、抗炎症、抗菌、神経保護作用
ゲニポシド
クチナシ
抗肥満、抗腫瘍
ゲニポシド酸オルデンランディア
トチュウ(杜仲)
LDL酸化抑制
ハルパゴシド
ハルパゴフィタム(デビルズクロー)
抗壊疽、抗炎症、抗菌
モロニシド
サンシュユ(春黄金花)
神経保護作用
ロガニンスイ
カズラ、サンシュユ、マチン
神経保護作用、肝臓保護作用
セコイリドイド
オレウロペイン、オリーブ
肝臓保護作用、抗酸化作用、抗炎症作用
ゲンチオピクロシドゲンチアナ
センブリ、リュウタン(竜胆リンドウ)
抗酸化作用
デオキシノジリマイシン
マルベリー(桑の葉)
糖質吸収の抑制
シネオール
ガイヨウ(ヨモギ)
抗炎症作用、抗菌(副鼻腔の炎症)
ギンゲロール
ジンジャー(ショウガ)
吐き気、頭痛の緩和、リウマチなどの抗炎症作用
植物は、自らを修復する補修効果、防御作用として防虫効果があります。