行動した経験から「やる気満々」を知っているだけ
「やる気」という言葉は、何かに対して積極的に取り組む姿勢やモチベーションを表現する際に使われます。
「やる気」という言葉の由来は、日本語の「やる」と「気」の組み合わせから来ています。「やる」は「行う」や「する」という意味を持ち、「気」は「気持ち」や「意欲」を指します。つまり、「やる気」は「何かをするための意欲」や「行動するための気持ち」を意味します。
結論から言うと、やる気は必要ありません。行動している状態を「やる気」というのです。
つまり、行動を起こして初めて「やる気」が生まれます。だから、やり始めない限り「やる気」が出てこないのは当たり前で、まずやり始めることが大事なのです。
「やる気」がないからやれないのではなく、やらないから「やる気」が出てこないのです。
人は「やれないのはやる気が出てこないからだ」と言い訳にしています。これは脳が後付けで理由を作り出すからなんです。人間は自分で自分を騙すもの。認知バイアスを起こします。
大事なのは、「やる気がなくてもスムーズに出来ること」
本来動物は、目の前のことだけに集中して行動していると、外敵に命を晒すことになります。なので、サバイバルという環境では、常に周りに気を分散して、注意力散漫であることの方が生き残る上で大事な要素なのです。
サバイバルな環境にいるはずもないのに、周りに気を散らせる状態になるということは、命が晒されているような強いストレスを感じている、外敵に狙われているというサバイバルモードの心境になっている可能性が高いです。
この状態は、人生を楽しむことにエネルギーを使えず、生き残ることにエネルギーを消耗しながら疲弊している状況です。すると、心と体が無意識に休息を求めます。このときの心の状態を「無気力」と言います。
「動けないのはやる気がでないからだ」という勘違いをしている人は、やる気が出るまで動きません。
言い換えると動かないと決めているのです。動くことよりも感情を優先し思考することを優先しているのです。言い換えるともっと考えようと決めているのです。気持ちを高めようと決めているのです。
面倒なことでもやり始めると乗ってくることはよくあります。何かにつけ「やる気」などといった、感情を全面に持ち出すと失敗します。心が弱くなっているからだとか、落ち込んでいるからだと心の状態を理由に「しない」と決めているだけです。
この厄介なやる気に頼ると上手くいかないのは、なぜかと言うと、やる気とい意志力は消耗するからです。例えば、腕立て伏せをするとだんだんと腕が疲れてきて、そのうちまったく動かせなくなります。筋力と同じように、意志力も使っていると少しずつ減ってきて弱まってくるのです。
仕事や近所付き合いなどの人間関係によるストレス、多すぎる選択疲れ、こういったものが意志力を弱らせます。だからやる気に頼っていると、どうしてもできない日が出てしまうのです。そこで怖いのは、できないと自己嫌悪に陥る、もしくは習慣化は向いていないと思ってしまうことです。
人特有の何かに対して積極的に取り組む姿勢を発揮するには、本能ではなく、自分を律し個を抑え機械的に理性的に動くことです。無理やりでも笑顔を作れば、誰でも幸せな気持ちになるように、行動は「慣性の法則」に従うのです。
慣性の法則の要点
静止状態の物体: 外部から力が作用しない限り、静止している物体はそのまま静止し続けます。
運動状態の物体: 一定の速度で直線運動をしている物体は、外部から力が作用しない限り、その運動状態を維持し続けます。
始められないのは、動かないと決めているからです。行動に移すよりも今までの状況を維持したい、もっと考えていたい、もっと気になる情報を探したいと決めているからです。
本来、思考から生まれる閃きや気持ちの高まりは行動の次に沸き起こります。この沸き起こる「やる気」はどうやったら起きるのかというと、始めることです。
つまり動くと決めることです。言い換えると、無理やり動くことです。
これを専門用語で「システムに身を置く」といいます。「やる気のある人」は「やる気」を出そうと頑張るのではなく、システムに従う人です。余計なことを考えないことです。
「システムに従う」という表現は、一定の規則や過程、手順に従って行動することを意味します。これは、個人が組織や社会の一部として機能するために重要な行動です。
例えば、車を運転していて止まりたいときはブレーキを踏みます。踏まなければ止まりません。進みたいときはアクセルを踏みます。踏まなければ進まないのです。
Just Do it !!
まずは15分間やってみましょう!!