からだが老化するよりも早く、こころが老化するということをお伝えします。老化は思いもよらないところから早く始まります。この思いもよらないところとは、実は「感情」です。
この「感情が老化する」ことを物質的な事象として言い換えると、「脳の前頭葉が硬化し萎縮する」ことが起きます。しかもそれを放っておくと体も見た目も老けていき、記憶障害まで始まってしまうので注意が必要です。
人間の脳はいくつかの領域に分かれており、その領域ごとに役割があります。なかでも、人間の感情をコントロールしたり、自発性や意欲、創造性などを司るのが、「前頭葉」という領域です。
「言語を理解する役割の側頭葉」、「計算能力や体幹バランスに関係する頭頂葉」は、日常生活においてコミュニケーションがそれなりであれば、それらの機能低下は緩やかです。
一方で前頭葉は、個人差もありますが40〜50代頃から萎縮し、目に見えるように老化し始めます。そのため前頭葉が司る感情のコントロール機能や、人の自発性・意欲、創造性が衰えてしまうのです。
前頭葉が使われなくなる原因は、
まずバランス運動をしなくなることで始まります。
次に変化を嫌う習慣でもっと使わなくなります。
そしてインプットとアウトプットのバランスが偏ることで前頭葉が硬化し、萎縮していくのです。
以前のブログで、
「小脳は感情を生み出す」
というタイトルで運動と感情の関係をお伝えしました。
熱い心を表す本能的感情は延髄・大脳辺縁系・小脳にあり、冷たい心を表す理性的感情は前頭葉にあり、運動機能を司る小脳の機能が低下すると、記憶障害、注意散漫、興奮反応、嫌悪思考、認知症、手際が悪くなり危なっかしくなるというような状態になるという内容でした。簡単に言うと運動不足になると、(小脳が機能低下して)嫌々する気持ちが強くなり、ケガも増え、記憶違いや過剰反応から不和や不仲になるリスクも大きくなるということです。このときの感情は不安感や嫌悪感、恐怖心や心配などネガティブな心境になりやすいことです。
これらの感じ方は、感覚を上手く処理できていないことが原因です。
なので、
バランス感覚を取り戻す運動から始めましょう。
失敗や間違いを歓迎しましょう。※失敗は発見であり、経験なんです。
注意されたら感謝しましょう。※注意は気づき、伸びしろなんです。
想定外を楽しみましょう。※想定外は成長、手間と工夫の場なんです。
アウトプットを増やしましょう。※見ているだけではつまらないです。表現してみましょう。
ESR
心に残ったストレス記憶は過去に関わる後頭部へ血を集めます。触ったところに血が集まるからだの習性を利用して、おでこに血を集めることで前頭葉の活動が活発になります。
このテクニックをESR(エモーショナル・ストレス・リリース)といいます。琉球キネシオロジーの「1からはじめるキネシオロジー」で学べます。「前頭結節」に軽く触れて思考すると、前向きな思考になるテクニックです。