コロナのクスリが高いという話を聞きまして、気になったので調べてみました。
赤い薬だったとお聞きして、「ラゲブリオ薬」という名前が判明しました。
ラゲブリオの本来の名称は「モルヌピラビル」です。モルヌピラビルは抗ウィルス薬であり、他にもコロナのおクスリには種類があるので知ってください。
- レムデシビル
- リトナビル
- モルヌピラビル
- ファビピラビル
これらのおクスリには〇〇ビルという名がついていて、コロナのおクスリとして使われるとき「別名」があります。
- レムデシビル→ベルクリー
- リトナビル →パキロビッドパック
- モルヌピラビル →ラゲブリオ
- ファビピラビル →アビガン
「ベルクリー」は、本来エボラ出血熱の治療薬「レムデシビル」として開発されたクスリです。「パキロビッドパック」リトナビルは、本来HIV(エイズ)の治療薬「カレトラ」として開発されたクスリです。
「アビガン」は当初、インフルエンザウィルス薬「タミフル」に代わる新しいインフルエンザ治療薬として研究が進められていましたが、動物実験で胎児に対する催奇形性(遺伝子異常)の可能性が指摘されたため、条件付きの製造販売承認が行われています。「タミフル」は異常行動の副作用が懸念されています。ファビピラビル(RNAポリメラーゼ阻害剤)とモルヌピラビル(RNA複製障害剤)の違いは、ミスコピーをどんどん起こさせるのがモルヌピラビル、紙詰まりでコピー機を止めてしまうのがアビガン、と考えると分りやすいでしょうか。
ただ、ラゲブリオもアビガンも使用期間あわせて男女ともに適切な避妊を行うよう指示する添付文書(注意書き)がありますし、女性は、授乳を避けるよう指示があることからも、何らかの遺伝子異常が起こることが考えられます。最も怖いのは発がん性です。
北海道大学 創薬科学研究センター教授の松田彰氏の報告書によると、MPVモルヌピラビルは血中でほぼ全てNHCヒドロキシシチジンに代謝され、輸送タンパクであるヌクレオシドトランスポーターを介して素早く細胞質内(ミトコンドリア、リボゾーム、小胞体などを含む原形質の部分)へ取り込まれます。NHCヒドロキシシチジンは遺伝子構造の一部であるシチジンに似ているため、また素早くNHCPT三リン酸体に代謝されますが、NHCPTのひとつ手前の代謝物NHCDPはDNA合成の素材リボヌクレオチドレダクターゼRNRの材料になり、ごく少量でもDNAに取り込まれると変異を起こす可能性があるという文献もあることから「薬害」が起こらぬよう祈るのみですと報告しています。
文献 S.Zhou,et al. J.Infect. Dis. 244,415-419(2021)
「クスリはリスク」
そして「ハイリスク、ハイリターン」
高いお金を出してリスクを抑えることが実は、リスクを抱えることになることもあるのだということを頭の片隅においてください。