自分では自覚することができない意識を無意識あるいは潜在意識といいます。
意識(顕在意識)には、主語が存在します。わたし・あなた・彼・彼女・これ・あれなどと対象と自分の関係を五感を通して把握しています。
潜在意識には主語がありません。潜在意識は五感から入った情報を何でも吸収して処理します。それは自分がしたこと自分以外がしたことも含め感覚と対になった感情も一緒に吸収する性質がありますから、五感が処理できない状況例えば、お部屋が散らかっているとか、我慢することが起きると潜在意識も混沌としていきます。吸収される膨大な情報を上手く処理できないこと、これが潜在意識の「思い通りにならないこと」になっていきます。
すでに無意識的にはたくさんの情報があり、「どうしたいのか?」「どうすることが一番良いのか?」の答えを潜在意識は知っています。しかし、意識に自覚できていないために問題に直面したときにすでに答えを無意識的(これを直感と呼びます)に理解していても、意識的に迷ってしまい、失敗した、成功しなかった、何かが違うと後悔してしまうことがあります。
現実的な意識とより深い人間としての無意識が協力しあうことができていないのです。
ですから、互いに協力的な関係になるためにはたくさんの情報がある潜在意識の中から必要な情報を探すだけでなく「意識する」という行為も大切です。
なぜなら、意識には『情報を取捨選択できる』という強みがあるからです。
何でも吸収しようとする潜在意識に対して理性的に「要不要な情報」を取捨選択してくれるので、入ってくる膨大な情報を上手く処理できないことが減っていき、潜在意識の「思い通りにならないこと」も整理されていきます。
整理された潜在意識を意識にフィードバックできれば、意識は安定しリラックスした状態になっていきます。
このように人間の脳内の神経回路には、繋がっていないうまく使えていない状態があります。
人は親を真似ることから始まり学習し記憶し、生きる術を身に着けます。それが五感を使ったマインドフルネスです。
そう、人は真似る動物です。
「目」で見て自分の記憶と照らし合わせて、頭の中にあった目に見えないもの(情報)を形(思考)にして可視化(行動)します。特に「声」という音を使った発声は鳥や猫、動物から機械的な音、楽器や乗り物などなんでも真似て出すことができます。こういう器用な生き物はたぶん人間だけでしょう。そしてこれを聞き分ける「耳」があります。
耳からの情報である聴覚が最も多くの記憶となって様々な情報を受け入れていきます。
実は柔軟な思考は、脳ではなく耳(もっというと肌や骨で感じて受け入れること)で生まれます。
聞きたくない、変わりたくないという考え方の時には必ず、耳は情報を受け付けない状態になっています。耳が遠くなっている、聞こえないなどの問題がある場合、「頭が固くなっている」のです。
この時に特殊なある音を聞くと、耳はそれまで凝固まっていた状態から、生まれたときのような柔軟な状態になって、固定概念から情報を受けようとするのではなく、細やかに繊細に音を聞き分けることができるようになります。その方法に音叉やシンギングボウルのような倍音を派生させるツールがあります。また、メタトロンやQi(キューアイ)のような特定の周波数を流すことができるNLSマシンもあります。
また、ある特定の動作を行うことで脳の不統合を改善するホールブレインもあります。
※ある周波数帯の音は体験すると耳の体感温度が上がるのを実感できますし、Harb396で体験することが可能です。
次々と五感を蘇生すること。これが「思い通りにならないこと」を変える一歩になります。
予期せぬ出来事にどう反応するかは選べます。
腹を立てたり憤慨したりして、苦難に上乗せすることも可能ですし、潔く予定外の「思いがけないこと」として受け入れ寛大な愛の心で進むことも可能です。
目標を立てその通りに実現することはまさにコントロールできていて心が躍ります。しかし、計画や方向の変更という「思い通りにならないこと」に出会うのは「ついてない」「悪い」ことなのでしょうか?
もしかするとそれは、期待していたものと違っただけで本当は素晴らしい驚きの変化をもたらすかもしれないのです。ですから、「思い通りにならないこと」が起こっても、その予期せぬ出来事には理由があって、大切な「何か」を伝えるために起こっているのだと信じてください。
「思い通りにならないこと」に出会ったときに、あなたのイライラをぶつけ、悪口を楽しんでもいいでしょう。でもそれは相手からエネルギーを奪うことになります。それよりも自分に優しくし、プレッシャーをかけることなく、深呼吸してから起こったことに対応する猶予を与えてください。この計画や方向の変更という予期せぬ出来事は「あなたが向かうべき場所」へ連れて行ってくれます。
計画していた軌道から外れ、意識的に選ばなかった方向へ進んでいることに気づいても、それはよくあることです。その「思い通りにならないこと」で何がやってくるのか「お試し感覚」で見て実際にあるものだけを認めましょう。「かもしれない」「たら、れば、どうしよう」はまだ起きてはいないのでやめるべきです。事実だけに集中することが重要です。
そして、目の前の苦しい「思い通りにならないこと」に反応する行動として、自分に対して最も優しい解決方法は何か?と自分のこころに耳を傾けてください。
すると予期していなかった「思いがけない”良い”こと」も起きていることに気づくはずです。
私たちはどの時代どの場所に生まれても、避けられないのは「死」と「人間関係」と「病気」です。この誰にでも訪れる大きな「思い通りにならないこと」を通じて「自分自身で計画して生まれてきた人生」であることに気づかせるために「誰のせいでもない、自分の向かうべき場所へ行くための、必要な試練であったり、幸運であったりする出来事」の練習として日々の様々な出来事が起きるのです。
自分で計画を立て生まれ、自分で評価して死ぬ。ただそれだけです。
誰かのせいで苦しんでいるのではなく、自分のために起きている試練という学びなのです。嫌なこと、面倒なこと、辛いこと、悲しいこと、苦しいこと、腹が立つことにしか見えないことに、成長という大きな価値観を変えるチャンスが潜んでいるのです。
ですから、人間関係とは愛し合い、助け合い、切磋琢磨する関係を望むのが自然なのです。
現実的な意識とより深い人間としての無意識が協力しあうことができていない場合、五感だけでなく「足が地についていない」状態でもあります。足が地についていないと「大切にしない(いい加減になる)、落ち込む、悩む、拒む」といったネガティブエネルギーがお腹から入ってきます。その先にある太陽神経叢と呼ばれるみぞおちの場所がエネルギーの出入り口です。
骨格でいうとTh12~L1(胸椎の十二番~腰椎の一番)あたり、横隔膜と腸腰筋の起始であり、地に足をつけて集中する能力(いわばストレス反射)に関係する場所です。このからだの中心部を鍛えることで、地に足がついた状態になります。
腕を後ろ手にして手を繋ぎ胸を開きます。肩に力を抜いて、ドローイン(お腹を凹ます=腹横筋を緊張させる)しながら、1分間自然に呼吸をします。慣れてきたら、時間を延長して数分間やってみましょう。不意打ちを食らったり、騙されたり、失望したり、困惑したときはまず、やってみてください。するとアーシングという地に流れるエネルギーをしっかりと安定させてくれます。
このような不安なときの流れは、「誰のせいでもない、自分の向かうべき場所へ行くための、必要な試練であったり、幸運であったりする出来事」なのだということを思い出してください。
「思い通りにならないこと」と「思いがけないこと」は心構えで変わる紙一重の出来事です。
流れとともに進みます。
流れの中から学びます。
流れの中で守られています。
流れを信じています。
愛をもって行動しています。