鹿児島の小学校のスローガンに
「負けるな」
「嘘をつくな」
「弱いものをいじめるな」
という三つの言葉があります。
これは、旧薩摩藩独自の郷中教育(教育システム)、今でいう町内会ような中で小学生から 青年ぐらいまでの子どもたちが、互いを師として学び合うために心がけるものです。
「負けるな」とは、人に負けないというよりもどんな困難にあっても決して「自分」に負けずあきらめないことを意味しています。なりたい自分に近づいていく勇気を伝える言葉です。
「嘘をつくな」とは、過ちを犯 したときには決して言い訳をしないで、素直に非を受け入れ認めることを意味しています。他人から認められる誠実さを表す言葉です。
「弱い者をいじめるな」とは、 弱い者いじめが最も卑劣で、 器の小さい人間のすることを諫めることを意味しています。他人の気持ちを理解し、自分の中にある卑怯な不正に目を向ける言葉です。
今の時代こそ、誠実で思いやりを持ち勇気を持って挑むこころが必要であり、実践することで場の雰囲気が良くなっていくのだと思います。
生きていれば誰しも、さまざまな場面で迷い、物事の判断に悩むことがあります。そんなときこそ、目の前にある物事をまっすぐに観つめることが求められるのではないでしょうか。
「損か得か」で考えるのではなく、自分が「やりたいのかやりたくないのか」つまり自分にとって「必要か不要か」で出した結論ならば、長い目で見れば、いずれその選択が正しかったことがわかります。
ただ純粋に自分に「必要か不要か」を見極めることができれば、その先に進むべき道が開けているはずです。