陰陽五行は、単に5つの基本要素という形態だけでなく、変化の中における状態、運動、過程という捉え方が出来ますから、自然現象、生活、占い、医療、家族間など様々な分野を説明することが可能な概念になります。
ここで今一度「木火土金水」の特性をおさらいします。
木は、種子から成長して「自由」に拡張するエネルギー
火は、拡張の勢いを増し、「成り行き」の具現化したエネルギー
土は、形となり、それを「変容したり」「維持する」エネルギー
金は、形になったものを純化させ、「秩序を与える」エネルギー
水は、潤す・流す・冷やすなど「生命の根本」的なエネルギー
私たちの「生活」を「木火土金水」に当てはめてみると、生活で大切なのは「食」です。
生活の根源が食事であるという事です。
五行でいうところの「土」です。なぜならば、陰陽が最も入り混じったニュートラルなエネルギーであり、人間の生活の中心は「維持管理」だからです。
木は「身体」。成長するイメージがピッタリです。
体と相生なのが「動く」ですから、火は「労働」です。
維持するためには食べる事が必要になりますから、土は「食事」です。
秩序をもたらすのは「心」。金は「心」です。
潤す、流す、冷やすなど命を繋ぐのは休養です。ですから、水は「休」です。
相生(そうせい)
順送りに相手を生み出して行く、陽の関係。
- 木生火(もくしょうか)
身体(木)が丈夫であれば活動(火)が多くなります。
- 火生土(かしょうど)
沢山動くと、お腹が空いてご飯を食べます。
- 土生金(どしょうごん)
ご飯を食べると、満たされた気分になります。
- 金生水(ごんしょうすい)
心が満たされていると、熟睡できます。
- 水生木(すいしょうもく)
熟睡することで、身体は修復され健康を保てます。
相剋(そうこく)
暴走した勢いで相手より強くなり打ち滅ぼしていく、陰の関係。
- 木剋土(もっこくど)
身体はストレスで過食になります。
- 土剋水(どこくすい)
過食は睡眠を妨げ乱します。
- 水剋火(すいこくか)
不眠は活動の質を低下させます。
- 火剋金(かこくごん)
働きすぎは、心を疲れさせストレスを生みます。
- 金剋木(ごんこくもく)
ストレスは、身体に影響しホルモンのアンバランスや炎症を起こします。