「楽」 :安易で手間のかからないこと
「楽しい」:満ち足りた心地よい気持ち、ワクワクして待ちきれない気持ち
言い換えれば、 楽とは簡単便利、楽しいとは時間と手間をかけ、工夫しながら心を躍らせることだと思います。なので、楽と楽しいは対極にあると思います。
好きなことを生き生きする。快感の感情のその先に楽しさがあります。
現実には家族を真似ることで共有したり、そこから学んで反発することで好きなことが、変化して得意な技能が身についていきます。
例えば、誰かに認めて欲しい、気にかけて欲しい気持ちが溢れてくる人は、人の気を惹く技巧に優れていきます。また人からどう思われているかを基準に行動する人や自分の思い通りにしたい気持ちが溢れてくる人は、決められたことを正しくやり抜こうとする技巧が磨かれていきます。
誰でも得意なものと不得意なものがあります。
得意なものは扱いやすい。よく知り抜いたものならば、そんなに驚くような体験をしないはずです。でも、不得意なものがあれば、不意な出来事を自分の技巧ではコントロールできなくなるでしょう。慣れていないものはコントロールしずらいものです。
このとき陥りがちなパターンが「楽」に逃げることです。
実生活で不得手な事柄にストレスを感じていると、その出来事を無意識に避けて、居心地の良い使い慣れた方法や やり方で安心しようとします。慣れ親しんだものは容易にできますから、そこには知恵を絞ることも思いを巡らせることもなくパターン化した歩みになります。
人の気を惹くやり方に優れた人はしっかり考えるよりも、その出来事が過ぎ去るまで その場の雰囲気を和ませることで時間を稼ぎます。また、決められたことを正しくやり抜くやり方に優れた人は、とりあえずやることよりも、再度計画を綿密に練りに練って、時間を消費していきます。
不得手という苦手意識になるものや嫌いなことは、言い換えると困難あるいは苦痛と言ってもいいかもしれませんし、逆境と表現できるかもしれません。
逆境にこそ手間と工夫がある
苦労や困難、失敗や敗北といった避けたいことの中に工夫するチカラ、手間をかけるチカラというお宝が眠っているのです。
今を生きる、命を輝かせて未知(道)を拓きましょう。