男子家を出ずば七人の敵あり
「男というものは、社会に出ればたくさんの競争相手がいるから、緊張感を持ちなさい」ということわざです。しかし誰しも魂に男性性と女性性を持っていますから、このことわざは男だけでなくすべての人に当てはまります。
では、本当に外に競争相手がいるのでしょうか?
いいえ、自分の内側にいる七人の自分が足を引っ張るのです。
プライドが高く悔しがる自分
物欲に憑りつかれた自分
嫉妬にかられた自分
怒りに震える自分
色欲に身を焦がす自分
貪食が増し、勢いのついた自分
怠惰で無関心な自分
これら七人の自分が、人生の目標から大きく外れる生き方へ誘う「敵」になります。
人生を生きていくには、これらの自分がいても良いでしょう。
でもそれらの自分では幸せになれないという感覚があるはずです。
なぜなら私たちがこの世にいる理由は、人生で成すべきことがあるからです。
その成すべきことを邪魔するのが七人の自分なのです。
人は誰しも人生の目標を達成したとき、喜びに満ち溢れます。
精神や人格といった「心」が進化成長することが、生まれてきた意味だからです。
コミュニケーションは、他人との理解を深めるツールですが、人間関係が上手くいかない原因のほとんどが「誤解」です。自分ではそういうつもりはなかったのに、相手にマイナスの印象を持たれて距離を置かれる。または、自分の価値観だけであの人はいい人、あの人は悪い人と勝手に決めつけて距離を置くのです。
「あの人」の何が嫌いで何が好きですか?
でも批判するのは「あの人」のことを知らないからです。
何も知らないのに、勝手に決めつけて距離をとっていませんか?
このコミュニケーションは、他人だけでなく自分との理解を深めるツールでもあります。人間関係が上手くいかないのは「誤解」が原因です。
「自分」と何を話していますか?
「自分」の何が嫌いで何が好きですか?
批判するのは「自分」のことを知らないからです。
本当の今の自分と出会わないように「無視」していませんか?
無視は意識しないとできないですから、出会っていることを思い出しましょう。
何かしっくりしないときは、本来の自分がすべき課題から目を背け、その場から逃れるために自分の理想をわざと高くして、できることもできなくして楽を選んでいます。結局は不健康になるように自分で選んでいるということです。
自分はあの人のようにこうあったなら、もっとこうだったらと現実の自分から目を背け、他人と自分を比べてしまいます。他の人も自分と同じなんだと安心したいのは、自分の理想を求めすぎているからです。
自分にしかできないこと、自分にしか気づかないことをやろうとせずに、他の人ができることを自分もできなきゃいけないと必死にやろうとして、その他大勢の一人になろうとしていませんか?
自分にしかできないことをするだけで、他の人たちの追随を許さない存在になれるのに慌てながら焦りながら誰かの後を追いかけて苦労しながら実り少ない道を進んでいることに気付くべきです。