自分という入れ物の中に在る魂。
それは、男なのか女なのか・・・
想う相手との距離が、最も遠くなるといろんな意味で意識しますし、最も近くなってもいろんな意味で意識します。そこにはどちらにも不安が生まれます。
なぜ不安になるのかは、自分を信じていないからです。
健康の不安、老後の不安、お金の不安、子供の不安、天候の不安、災害の不安・・・信じることができないことを心に残すから不安になるのです。心に残すと感覚がしびれて乱雑になり、相手(自分)への思いやりがなくなります。
まずはできることをやるのです。自分を労り、自分のために掃除をし清潔にし、体に悪いものを入れない、自分を傷つけないことです。きれいな水、きれいな食べ物、きれいな部屋、きれいな服を確保することです。それは、除菌されたものでもなければ、浄化されたものでもありませんし、高価なものでもなければ、希少なものでもありません。普段の心構えです。身近なことができないのならば、その先にある夢は叶いません。
不安を解消する、精神性を高めるためには、外側に向かう陽のエネルギーを使わなければなりません。
理論的に
決断する。
突き進む。
表明する。
断ち切る。
といった、発散するエネルギーです。これは男性性のエネルギーです。
発散するエネルギーを他人に任せると、自分自身の陽のエネルギーが使われませんから、自信が生まれません。たとえ良い結果になったとしても、他人に言われたことをやっているうちは受け身なので、内側に向かうエネルギーを使っているのです。
内側に向かうエネルギーとは、物質性を高める陰のエネルギーです。
情動的に
身を任せる。
抵抗しない。
降伏する。
といった、溜まっていくエネルギーです。これは女性性のエネルギーです。
疲れたり、頑張りすぎるのは女性性のエネルギーを使わずに、男性性のエネルギーばかり使っているからです。勝とうと結果を求め、成果を出そうと陽のエネルギーを酷使するからです。溜めることができないので、枯渇してしまうのです。
そんな時は、抵抗するのを止め、コントロールするのも止め、身を自然に委ねます。
この時どんな自分になるのか、どんな状況に遭遇するのかわからない怖さがあります。
でも怖がらずに力を抜く「勇氣」をもてば、女性性が高まりますから、内側へ向かってエネルギーが溜まり始めます。
陰が極まりすぎると腐ってエネルギーが消滅しますし、逆に陽が極まりすぎると渇いてエネルギーが枯渇します。つまり、陰陽のバランスが大切なのです。
男と女・・・
女性という魂は、愛を信じ相手を受け入れるために自分を愛します。
男性という魂は、愛とは何かを感じるために女性に好きな自分を与えます。
ですから、女性は自分を愛せないと愛を感じることができません。
自分を愛し、自分を大切に扱うほど愛を受け入れることができます。
これは内側に向かう陰のエネルギーです。
男性も自分自身を誰かに与えることができなければ、愛を感じることができません。
自分を愛し、自分のように相手を敬うほど愛を与えることができます。
これは外側に向かう陽のエネルギーです。
完璧じゃない
賢くない
金持ちじゃない
美しくない
偉くない
スリムじゃない・・・・・・
そういった自分の醜さや未熟さ嫉妬深さ汚さを、否定もしなければ無視もしない受け入れる勇氣。自分が望まないものに直面する覚悟。そういう否定したくなる闇の部分を持つからこそ個性があり、自分が輝ける光の部分が一層際立つのです。
自分を受け入れるために女性性を使い、自分を信じるために男性性を使う。
与える(やり)、受け入れる(とり)というエネルギーの循環が自然治癒力を高める極意だと思います。
自身の持つ男性も女性も使いこなさなければ、人生の目標まで辿り着くことは難しいでしょう。