自分を守るために健全が情報を遮断し、病変になるのですから、病変に原因はありません。
病変とは、神経系に閉じ込められた未解決のエネルギーです。
現代人は、生存に関係なく不安と出会うと、次の3つの戦略(3F)をとります。
「逃げるFLY、戦うFIGHT、凍り付くFREEZ(死んだ振り/いきむ)」
この時、神経系は活性化し、高いエネルギー状態となっています。この3つに優劣はありません。すべて必要な行為です。普通はその行為が終わるタイミングで、身体はエネルギーを使い切り神経系は落ち着きを取り戻します。
特に「凍り付く」戦略を取ったとき、赤ちゃんが火のように泣いて痛みを癒すように、その状態から戻ってくる前にすでにエネルギーを使い切る必要があります。他の動物を観察してみると、身震いするなどしてエネルギーの解放を行うのですが、人の場合それをやり損ねてしまうのです。この時、高いエネルギー状態は維持され続け、神経系の中に維持され続けるのです。
その戻ってくる直後に泣いたり、震えたりするのは恥ずかしい…あるいはそれを行っている最中の人を親切心や文化的基準から引き起こしたりして邪魔してしまうことが、多々あります。
泣くことも怒ることも笑うことも自然の流れなのです。
泣きっぱなし、怒りっぱなし、笑いっぱなしは不自然なのです。
自然の一定のリズムがエネルギーを循環させ、創造する根幹であるとすれば、私たちも自然という大きな一定のリズムを意識することで自然と自分のリズムを取り戻し、エネルギーを循環させ、情報を身体と共有することで、身体が望むものが見えてくるはずです。